
海外、特に欧州では「バッテリーやモーターが目立たない、おしゃれな電動アシスト自転車」がちょっとしたブーム。デザインを重視するサイクリストの間で人気を集めつつあります。残念ながら日本の自転車メーカーさんたちは、この分野では若干遅れを取っていました。

バッテリーはフロントのレザーバッグに収納されています
でも、この状況は変化しつつあります。変化を示す1台が、Daytona PotteringBikeの「DE01」シリーズ。静岡県のバイクメーカーデイトナが開発し、2015年8月から販売しています。

Daytona PotteringBikeの「DE01」シリーズ
「DE01」シリーズのコンセプトは、「アシストに見えないアシスト自転車」。電動アシスト自転車の利便性や快適性とカッコ良いデザインの融合を目指しており、バッテリーやモーターを目立たなくするアイディアが盛り込まれました。

デザイン上、もっさりしがちなバッテリーはレザーバッグ内に収納。デザイン上のおしゃれなアクセントとしました。モーターはホイール内に装着する「ハブモーター」を採用。ママちゃりに装備されたハブダイナモのような外観なのでまったく目立ちません。そして、ハンドル周りからはメーター類を排除。これらのアイディアによって、「DE01」は普通の自転車のようなルックスを獲得しています。

これなら電動アシストに見えません
電動アシスト付きなのに折り畳みなのもうれしいポイント。例えば自転車を通勤に使う場合、部屋とオフィスの両方で駐輪場を確保しなければなりません。でも折り畳みであれば、普段は部屋の中に、そして仕事中はオフィス内に持ち込んで保管できます。

さて、デイトナによれば「DE01」シリーズの特徴は「えっ!これでアシスト自転車!?」という意外性にあるのだとか。そしてその効果には「坂道をのぼりたくなる」「行動範囲が半径10キロ広くなる」などがあるそうです。

筆者は2015年10月16日、行きつけのサイクルショップで初めて「DE01」の実車を見たのですが、デイトナさんの狙い通り、まんまと「これでアシスト自転車?」と驚きの声をあげてしまいました。このデザインであれば、「電動アシストは、子どもさんのいる、お母さんのための乗り物でしょ?」と思っていた人でも、一度乗ってみたいと思うのではないでしょうか?

サドル高さは810~970ミリの間で調整が可能。やや背が高めの男性でも十分に乗れます。充電に必要な時間は4~5時間。1回の充電で50キロ程度の走行が可能です。

デイトナさんによれば、8月から販売していた初期ロットはすでにほぼ完売状態。販売店さんによっては品切れのところもあるようです。でも、11月から新しいロットの出荷が始まるので、興味のある方は11月に入ったら、販売店をのぞいてみてはいかがでしょうか?買う予定がなくても、自転車好きな人なら、見ればきっと「面白い!」と感じると思いますよ。

販売店リストなどについては、Daytona PotteringBikeのWebサイトを参照してください。