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1,000円パソコンで、何ができる?― 9ドルで買える「C.H.I.P.」登場

E メールや SNS はスマートフォンで十分。動画やネットショッピングを楽しむにはタブレットがぴったり。…こうなると、パソコンを買う動機ってなかなか生まれないですよね。

家でパソコンが必要なのは会社でやり残した仕事を片付けるときくらい。なのにそれを何万円も払って買うのはもったいない!そう考える人が増えているのは仕方のないことでしょう。

そんな人にぴったりかもしれないのが「C.H.I.P.」。これは世界一安い9ドル(約1,070円)のパソコンです。米国オークランドの Next Thing Co. が開発しました。

世界一安いパソコン「C.H.I.P.」
バナナがおいしそう!

「C.H.I.P.」は、幅約6 x 高さ約4センチの超小型パソコン。小さなボディの中に、1GHz の CPU、512MB のメモリ、4GB のストレージを備えています。Wi-Fi/Bluetooth に対応しているので、自宅の無線ルーターを使ってインターネットに接続し、Bluetooth キーボード/マウスで操作することができます。

「C.H.I.P.」のサイズは、幅約6 x 高さ約4センチ

1GHz の CPU、512MB のメモリ、4GB のストレージを搭載
遊びで使うには辛いけど、仕事で使うにはなんとかなりそうなスペックです

コネクタとしては、MicroUSB と USB  ポート、そしてコンポジット出力(ビデオ、ヘッドフォン&マイク)を標準で装備。オプションで、D-Sub または HDMI ケーブル用のビデオアダプターを追加購入できます。パソコンモニターを部屋に置きたくない!という人には、HDMI アダプターの購入がおススメ。テレビ画面をモニターとして利用できます。

テレビにコンポジット端子がある場合、アダプターは不要です
まぁ、画質はあれになりますけど

D-Sub(左)、HDMI(右)アダプターの装着例

さて、では「C.H.I.P.」を使って、どんなことができるのでしょうか?

「C.H.I.P.」の OS は Linux ベース。LibreOffice がプリインストールされているので、文書、スプレッドシート、プレゼンテーションの作成/編集が可能です。LibreOffice は Microsoft Office に対し、完全とはいえないけれど、そこそこ高い互換性を保持。なので、「MS Office 文書を急ぎでなんとかしなければ!」という緊急事態に巻き込まれた場合、それなりの高い確率でそれなりになんとかできます。もっとも、文書に複雑なスクリプトが使用されていたり、ややこしい表が埋め込まれていたりしたらアウトですけどね。

LibreOffice を搭載
……仕事で使うなら、MS Office の方がね、そりゃね

MS Office との互換性を気にしなくても良いケース(自宅で家計簿をつける、など)では、LibreOffice は完璧に機能してくれます。

ブラウザは Chromium。Web サイトの閲覧はもちろん、Web ベースのグループウェアやメールソフトの多くに対応しています。

Google Chrome との違いは Flash Player や翻訳機能がないこと、などです

MIDI キーボードを接続してデジタルミュージックの作成や演奏…なんていう使い方も可能。また「C.H.I.P.」をバッテリーと一緒にケースに入れて持ち歩けば、ポータブル音楽プレイヤーとして使用することもできます。ケースは100均でかわいいものを見つけるのがおススメ。「C.H.I.P.」が1,000円なんだから、ケースでお金をかけたら負けです(たぶん…)。

どうせなら、勝ち続けていたいですよねぇ?

Next Thing Co. は現在、クラウドファンディングサイト kickstarter で「C.H.I.P.」の市販化に向けた出資者募集のキャンペーンを実施しています。価格はもちろん9ドル(約1,070円)。その他、D-Sub アダプタが付属するバージョンが19ドル、HDMI アダプターが付属するものが24ドルとなっています。出荷は2016年の1月を予定していますが、アダプター付きのものについては2016年の5月となっています。

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