野菜のスピーディーな下準備に欠かせない「ピーラー」。壊れにくいので一度買うとなかなか変える機会のない調理器具ですが、商品によって大きな差が出るものなのでしょうか?
ちょうど長年使っていたピーラーの買い替えを検討していた筆者。今回は、人気店・ブランドのステンレスピーラー4アイテムを比較してみることに。すべて1,000円以下のアイテムですが、使い心地にかなり差が出ましたよ!
ラインナップ紹介
用意したのは100均(セリア)の「ステンレスシンプルピーラー」(108円)、無印良品の「皮引き」(790円)、ニトリの「ステンレスピーラー(滑り止め付き)」(399円)、貝印の「カーブピーラー」(820円)の4種類。デザインで差が出にくいよう持ち手まですべてステンレスのアイテムに絞っています。※価格はすべて税込
イオンで購入した貝印のピーラー。クックパッドとの共同開発商品
これらでニンジン、大根、ジャガイモをひたすらむいていきます。なお筆者は左利きなので、普段通りの力で使えるようそのまま左手で検証しています。
貝印&ニトリは驚きの軽さ!
皮をむく時の軽さは
貝印が圧勝。野菜の表面をなでているだけのようなむき心地で作業が楽しく、スムーズに進みます。唯一カーブ刃が採用されており、丸いジャガイモも安定してむけました。
さらに
ニトリも大健闘!貝印とほとんど変わらない軽い手ごたえでした。
一方、無印良品と100均は2つに比べると抵抗感が強め。皮むき1、2個なら問題ないものの、たくさんむくと疲れそうです。
削りの薄さも見逃せない
大根をむくと顕著になったのが、その薄さ。こちらも貝印とニトリはひらひらと透けるほどの薄さに仕上がった一方で、無印良品と100均は少し厚みがありました。とはいえほんの数ミリの違いなのでピーラーとしてはどれも問題ないかと。
なお一度にむける面積ですが、野菜の大きさや当て方、力の入れ加減でどれも変動があったので甲乙つけがたいところ。
手になじむのは無印良品
握る部分が硬い金属なので、手へのフィット感も気になります。そこで一番しっくり来たのは
無印良品。エッジのないフォルム、握った時の幅、スベスベとした表面加工がとにかく手になじみます。同じく貝印も丸みがあり、気持ち良い。一方ニトリは滑り止め付きという配慮はあるものの、強く握ると角が当たり気になります。
このあたりのデザインはさすがの無印
刃さえ良ければなあ…
オプションはほぼ同じ
ジャガイモをむくときに助かるのが“芽取り”。こちらは100均以外すべてに搭載されており、使い勝手はそこまで差がない印象。効き手に関係なく両サイドに付いているのが嬉しい。
結論:ニトリのコスパがすごい
というわけで総合的には
“さすが刃物の貝印”と言いたいところですが、その半分以下の価格でほぼ変わらないむき心地を叩き出したニトリのコストパフォーマンスの良さも賞賛に値するかと!
なおすべて“皮をむく”というピーラーの役割は十二分に果たしているのと、長期的な検証はしていないので、あくまで参考程度に。それにしても、使いやすいピーラーがあるだけでいつもと違う料理が作りたくなるから不思議ですね。