
お餅を入れたお正月料理の定番・お雑煮。実は地域によって具材や作り方が異なるというのをご存じでしょうか?筆者も何となくは知っていましたが、慣れ親しんだ味つけ以外はなかなか食べる機会がありませんよね。

そんな日本全国のお雑煮を、手軽に食べ比べできるのが北神食糧から販売されている「ご当地お雑煮シリーズ」。東急ハンズで見かけて気になったのでいくつか購入してみました。1食入り、価格は各700円(税込)。
6種類ほどの中から関東出身の筆者が選んだのは岩手の「くるみ雑煮」、鹿児島の「焼きえび雑煮」、京都の「白みそ雑煮」。いずれもレトルトタイプの汁とお餅1~2個がセットになっており、湯せんか電子レンジで温めるだけですぐに食べられます。



岩手の宮古地方に伝わるというくるみ雑煮は、醤油仕立ての煮干しだしに鶏肉や根菜がたっぷりはいったつゆ。さらに、つゆで溶いた“くるみだれ”と一緒に食べるのが最大の特徴です。


こんがり焼いたお餅をわざわざお椀から取り出して、たれに絡めてパクッとひと口。ほのかな甘みとくるみの香ばしさがお餅との相性抜群!思わずお餅をもう1個足したくなるおいしさです。


続いては今年の大河ドラマに関連して鹿児島の「焼きえび雑煮」。えびの香りとうまみが溶け出した出汁に、しいたけや醤油を加えた甘めのつゆで仕立てられています。

具材もえびや鶏肉、とろとろに煮込まれた白菜、豆もやしと鍋のようにバラエティ豊かで満足度高め。ハレの日にぴったりな豪華なお雑煮です!



最後は京都の「白みそ雑煮」。お餅や具材も全部丸く切ってあるのは「家族円満」「ものごと丸く収まるように」という縁起かけなのだとか。

とろりとした西京みその汁は、甘いだけでなくしっかりとかつお昆布出汁が効いた上品な味わい。食べる時もなんだか背筋がしゃんとします。

商品には詳しい由来や風習なども記載されており、食を通して日本を深く知ることができるお雑煮シリーズ。どれも具がゴロゴロ入っていて本当に家庭で出てきそうなクオリティなので、お正月だけでなく自宅用や手土産にもいかがでしょうか?