ヤマハは東京モーターショー2015で、電動アシストMTBのコンセプトモデル「YPJ-MTB CONCEPT」を発表した。顧客からの反応が良ければ、市販化もあるとしている。

電動アシストマウンテンバイクのコンセプトモデル「YPJ-MTB CONCEPT」
電動アシストマウンテンバイクのコンセプトモデル「YPJ-MTB CONCEPT」

YPJ-MTB CONCEPTは、「楽する道具から、楽しくスポーツする趣味材」へというコンセプトを持った電動アシスト自転車「YPJ」シリーズのMTBモデル。同シリーズからは、今年の12月にロードバイクモデル「YPJ-R」の発売が決定している。

参考画像:今年12月に発売されるロードバイクモデル「YPJ-R」
参考画像:今年12月に発売されるロードバイクモデル「YPJ-R」

欧米では、MTBタイプの電動アシスト自転車に対する需要はそれなりに高い。濡れて滑りやすくなったラフロードを登坂するときなどには、スピードを出さず、力強くペダルを漕ぐ必要がある。そのようなケースでは、モーターによる低速・高トルクのアシストが可能な電動アシストMTBはとても便利だからだ。

MTBと電動アシスト機能の相性は良い
MTBと電動アシスト機能の相性は良い

とはいえ日本ではそのような道路は、MTBパーク以外にはほとんど存在しない。「YPJ-MTB CONCEPT」は、誰がどのような目的で使用する自転車なのだろうか?

日本でのニーズとは?
日本でのニーズとは?

この疑問をヤマハの担当者の方にぶつけたところ、「通勤利用7割、週末の遊び3割」で使って欲しいということだった。

YPJ-MTB CONCEPTは、通勤利用が7割を想定して設計された電動アシスト
YPJ-MTB CONCEPTは、通勤利用が7割を想定して設計された電動アシスト

自転車通勤で都心の道を走行していると、段差などによく出くわす。そのような場合、細めのタイヤを履いているロードバイクなどでは、ハンドルを引くなどしてタイヤがパンクしないよう対処しなければならない。だがMTBの太めのタイヤであれば、それほど気を使わなくても段差を乗り越えられる。サスペンションも、サイクリストの疲労を軽減してくれるだろう。

また、雨の日や雪の日の自転車走行ではスリップの危険性が高まるが、このリスクもMTBの太いタイヤが低減してくれる。このように、MTBは「雨天・雪天決行」型自転車通勤者にはぴったりなのだ。ボディが重いという欠点を除いては。

太めのタイヤは、雨・雪の日の安全性を高めてくれる
太めのタイヤは、雨・雪の日の安全性を高めてくれる

この欠点を補ってくれるのが電動アシストシステム。ボディの重さが特に影響を与える漕ぎだしと坂道で、通勤者を強力にアシストしてくれる。

ロードバイク版電動アシスト「YPJ-R」は、重量は15.4kgと電動アシストとしては軽め。このためバッテリーも小さなものが採用され、1回の充電での航続可能距離は「HIGH」モードで14キロと、かなり短めに設定されている。

ロードバイク版電動アシスト「YPJ-R」では、バッテリーがかなり小さめ
ロードバイク版電動アシスト「YPJ-R」では、バッテリーがかなり小さめ

だがMTBでは重さも増加し、かつロードバイクと比較して電動アシストが効く速度域で走行するケースも多いということで、バッテリー容量はほぼ倍に設定されているそうだ。

「YPJ-MTB CONCEPT」に搭載されたバッテリー  見た目でわかる、大容量
「YPJ-MTB CONCEPT」に搭載されたバッテリー
見た目でわかる、大容量

大容量のバッテリーは、週末にMTBパークなどでのライドを楽しむ人にも余裕を与えてくれるだろう。

自転車通勤者としては、「子どもを乗せて移動する女性のための乗り物」ではない電動アシストが増えるのは大歓迎。反応が良ければ、ということだったので、市販化に期待したい。

クロスバイクモデルも欲しい!
クロスバイクモデルも欲しい!