ドラッグストアのイラスト

毎日元気で過ごすために、時には頼らなければならない医薬品。仕方のない出費と諦めている人も、ひょっとしたら負担が減るかもしれない「セルフメディケーション税制」が2017年から施行されるのをご存じでしょうか?気になったので詳しく調べてみました。

■1年でどれくらい薬を買ってる?

セルフメディケーション税制とは、スイッチOTC医薬品の購入額が年間1万2,000円を超えた際に、超えた分の金額について所得控除が受けられる制度(上限8万8,000円)。つまり購入金額の一部が、所得税や住民税の課税対象額から差し引かれるというものです。ざっくり換算して1か月に1,000円以上購入すると考えたら、意外とあてはまりそうですよね。

■どんな医薬品が対象なの?

では、実際にどのような製品が対象となるのでしょうか。

制度が適用されるのは、医療用から転用されたスイッチOTC医薬品。成分数で82品目、商品数で約1,500品が選定されており、厚生労働省の公式サイトで製品リストが参照できます。

試しに自宅の救急箱と照らし合わせてみたところ、普段よく購入するものもちらほら。これからの時期お世話になることの多いかぜ薬やアレルギー用薬なども該当するようです。

自宅にあったOTC医薬品
家にあった対象製品
花粉時期は点鼻薬も加わります

でも買うたびにリストを確認しなければならないのでしょうか?自宅にあった中から第一三共ヘルスケアに聞いてみたところ、今後共通の識別マークが表示されるそうですが、対応前のものもあるため、現時点では購入前に厚生労働省や各社のサイトで確認してほしいとのことでした。

セルフメディケーション税制対象商品識別マーク
共通の識別マーク
(出典:日本一般用医薬品連合会サイト)

セルフメディケーション税制共通識別マーク
今後パッケージにマークが順次追加されるそう
(提供:第一三共ヘルスケア)

■どうやって申請するの?

申請は毎年の確定申告で行い、その際は以下の5点が明記されたレシートが必要となります(発行できない場合は領収書)。

・商品名
・金額(計算対象は税込金額)
・当該商品がセルフメディケーション税制対象商品である旨
・販売店名
・購入日


なおその他の注意点として、制度の適用には定期健康診断を受けるなど自身の健康増進や病気の予防に取り組んでいることも条件となっています。また、従来の医療費控除※と同時に申請することはできません。生計を1つにする家族が対象品目を購入した際は、レシート・領収書を1年間保管しておき、12月末段階でどちらを申請するか決めると良いそうです。取り急ぎ来年はレシート用のファイルなどを作って保管しておくのが得策かと。

そもそもセルフメディケーションとは“自分自身の健康に責任を持ち、軽度の症状は自分自身で治療する”こと。国にとっても高額な国民医療費の削減につながるため、こうした制度を賢く活用したいですね。

※医療費控除:年間に自己負担した医療費で10万円を超えた部分の金額が控除される制度
参照:厚生労働省サイト、日本一般用医薬品連合会サイト