おいしいスイーツをインターネットで簡単にお取り寄せできる時代。でも、自分の足で直接買いに行くとおいしさも増す気がします。その街の人なら誰でも知っている、“とっておきのおやつ”を探しに行ってみました。
降り立ったのはJR御茶ノ水駅。東京医科歯科大学、明治大学など学校が多く、湯島聖堂やニコライ堂といった歴史的建造物もあるのでどことなくノスタルジックな気持ちになります。神田明神へ初詣に行く企業も多いですね。
これを食べずにレーズンは語れない
まずは聖橋(ひじりばし)口を出て聖橋を渡り、本郷通り沿いにあるレストラン「小川軒 御茶ノ水」へ。1Fの入口で販売されているのが、レーズンサンド界のレジェンド・「レイズンウィッチ」です。10個入りで価格は1,200円(税別)。
「晴れの日は売り切れちゃいますね」とご主人
手土産にも人気です
こちらは2枚のサブレクッキーの間に洋酒に漬けたレーズンと甘さ控えめのクリームをはさんだお菓子。サブレをザクッとかじるとレーズンから芳醇な甘みと洋酒の香りがじゅわっと溢れ、この上なく幸せな気持ちになります。1個に30粒くらいのレーズンがぎっしり並んでいて、一度食べたら忘れられない味。
賞味期限は購入日から5日間。冷蔵庫でよく冷やして食べましょう。余談ですが小川軒のレイズンウィッチは代官山、目黒・新橋、鎌倉の各店舗で味が異なるそうなので、いつか全制覇してみたいと思います。
レトロで落ち着く洋菓子店
店内で洋食も頂きたいところを堪えて、今日はおやつを買いに来たのでもう少し歩いてみましょう。再び聖橋を渡ってニコライ堂前を進み、新坂を下ると「近江屋洋菓子店」があります。
天井が高く、レトロなインテリアの店内ではアップルパイやフルーツポンチなど旬のフルーツを使った洋菓子や菓子パンが販売されています。持ち帰ろうと思っていたら、奥の喫茶エリアでも食べられるそう。イートインの場合は追加で600円ほど払うとドリンクバーのカップが渡されます。
選んだのは苺サンドショートとフレンチトースト。飲み物は店内で作ったフレッシュジュースや紅茶、ホットミルク、さらに「ビーフアンドベジタブルスープ」などが飲み放題です。
フレンチトーストは、ほんのり甘いカリカリのトーストに、タマゴとベーコンの塩気が相性抜群のおかずパン。シンプルなおいしさで、毎日でも食べたい!
苺サンドショートは、丸いスポンジでクリームとイチゴをたっぷり挟んだショートケーキ。粗めのスポンジは外側のサクッとした食感も楽しめ、コクのあるもったりとしたクリームと甘酸っぱいイチゴとのバランスが絶妙。素朴な見た目といい、“趣向を凝らした繊細なケーキ”を見慣れた現代で手作り感と懐かしさが一気に押し寄せてきます。
スープの野菜はトロトロに煮込まれており、野菜の甘みと肉の旨みをじんわり感じるさっぱりめの味付け。
買いに来たつもりがうっかり満腹になってしまいましたが、天気が良ければ、そのまま神保町まで散歩しても楽しいです。それではまた、どこかの街でお会いしましょう。
小川軒 御茶ノ水
東京都文京区湯島1-9-3
近江屋洋菓子店 神田店
東京都千代田区神田淡路町2-4
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